私の家の近くには一人の乞食と言うか、浮浪者と言うかルンペンがいる。
この乞食の人、名前は不詳だが、何故か地元の人にはカズコさんと言われている。
その格好は最近こう言う人を表現する時に使う言葉であるホームレスと言うイメージではなく、
見るからに襤褸を纏い、髪の毛はザンバラ、群も為さずに、一人ビニール袋かなんかもって歩いているので乞食と言う言葉が妥当するように思う。
思えば、この乞食の人を私が初めて見たのはかれこれ20年以上も前の小学生の時だ、
しかも見た目は小学生の時と変わらずそのまま真空パックで閉じ込めたか、タイムマシンで移動してきたかのごとくだ。
そのくらい長い事この区域で生きているし、住民の人ももうそれは見慣れた風景と言うか、
もはや町の景観の一部になっていると言ってもいいだろう。
(移動区域はこの広い市内左側全域だと思う)
さて、今季節は夏、それも観測史上最も暑いと言われる夏だ。
最近見ないなぁ、どこか他の区域に移動したのかなぁと思っていたら、
いました、いましたカズコさん。
何だか、ちょっとした日陰になっている所で、何だか寝っ転がっていました。
しかも何だか凄いかっこうで、缶ジュースを振って飲んでいる模様です。
さっすがタフ。
おそらくこの人には成人病とか関係無いんだろうなぁとか思った。
しかも走ると鬼の様に早いらしいし。(近所の人が言ってた)
さすがキャリア20年以上は伊達じゃあ無い、
ホームレス(家無し)なんて甘い言葉じゃあこの人を括るのは不可能だなと思ったよ。