サザンオールスターズ「キラーストリート」

aki_omp2005-10-12

サザンオールスターズキラーストリートを買ったので日夜聴いてます。

感想としては、それなりに満足。
まぁサザンともなるデカくて、キャリアも長いバンドともなると、今までやってきた音楽は多種多様となりたくさんのファンも出来てそれに対して求められるニーズもどんどん増えたので、サザンの色んな面を音に汲み出していかなければならない、と言う事を考えれば2枚組にしたのは功を奏したと思う。

確かに、「あぁこう言う曲はサザンは前にも結構やってたよな」、的な曲もたくさんあるけれど、その中には気に入らんモノ(特にバラードは聴いてて結構ツライ)もあるけれど、気に入ったモノもあったので良かったと思う。

それと今作のは桑田自身によるセルフライナーがとても興味深かった、あぁこう言うコトを考えて作ってるんだなぁと思えて。
それに実わ、原由子がスワンプとかの泥臭い系の音が学生の頃から大好きだったってのを初めて知って結構笑った。
それにライナーの中にはスライやスティービーなどの名前とか出てたけど、逐一やっぱりなぁとか思った。(DISC1の4曲目とか思い切りスティービーのキーオブライフみたいだしサックスのノリ方とか)

それにしても分かってたコトだけど、シングル曲のほぼ全般が個人的に受け入れずらいのが痛いな。(君こそスターだ、とかかなり引くよサザンの定番定食みたいで)
何かさぁ〜、引いちゃうんだよなぁ聴いてると。キャッチすぎるしもう使い古されたメロディとアレンジなのがどうにもやっつけっぽい仕事に感じられて痛い。
あぁ〜来るだろうなぁと思ってた所で直にその予想してた音とアレンジが来ると少しがっかりするんだよなぁ。サザンくらい確立したバンドなだしゃ〜ないと言えばしゃ〜ないんだけどね。

シングル曲で好きなのってセカンドラインから始まって沖縄っぽい音になる「神の島遥か国」くらいだ。
(これはのれるし、好きなタイプの音楽性だし、アレンジもかなりいい仕事してる)
あぁそれと愛と欲望の日々も結構好きか。
カッティングのイントロからディスコサウンドもどきみたいな感じで進んでいくところとか少し面白い。

個人的に今回最も好きな曲は原由子の歌ってる曲で、「山はありし日のまま」だったりする。
これいいよ、ピアノが主体の曲なんだけど、時折入ってくるオルガンが妙に泣かせる。
リズムも大好きなリズムだし名曲度が高いと思う。
それに何よりこう言う曲を書けるのは今、桑田以外にありえないだろうと思う。