ガンズ考

aki_omp2004-03-24

日曜から何気にガンズを繰り返して聴いている。
高校時分に戻ったようだ。
正直、もうココ最近と言うか7、8年くらいHR、HM系統の音楽からは足を洗っていたんで、
今聴いてもそこまで面白い事はナイかなぁ、と思っていたが、
ガンズ再考は思った以上に面白かった。


何が面白いのかと言うと、やっぱり昔とは少し聴こえ方が違うのが楽しい。
昔は、アッペタイトがかなり好きだった。
何故かと言うならば、やはりそれは若者的な血が燃えるからだ。
ジャングルから始まって、ロケットクィーンまで、始終高いテンションのまま聴き終えれる事が楽しかった。
今でも、まぁ楽しめるケド、
やっぱり寄る年波か、そこまで高いテンションには付き合いきれないと言うのが正直な所。
結果として、現在はユーズユアイリュージョンの方が楽しい。
所々に適度に気を抜いて、楽しめる。
かと言って、ロック度がアッペタイトよりも薄れているのかと言うとそうでもナイ。
寧ろ、パンキッシュな曲と、古いスタイルのロック、少し幻想的なモノが適度に混ざっていて楽しい。


それと、こう言う風にガンズを色々と再聴してみると、
ガンズってもしかして、「最後のロックスターだった?」、とか思えてくる。
何故かと言えば、ガンズ以降、ガンズ以上にハッタリを聴かした音楽を有り余ったエネルギー全開で聴かせてくれる
バンドってちょっと無いからだ。
ロックスターで在る為の要件とは、基本的にハッタリとそれをブン回せるエネルギーだと私は思う。
(最近、見た映画「暴力脱獄」のルークみたいなハッタリ)
ハッタリとは、モチロン、「メッキ」だ。
メッキなんて言うと悪いイメージで聴こえるかも知れないケド、
そのロックスターの持つメッキとはその時代の中では本当のゴールドよりも輝くもの。
と言うよりもロックスターとは真実本物なゴールドであってはダメだと個人的には思う。
永続的固定的に飾られる様なゴールドよりも、
瞬間的流動的なメッキで、すぐ次の瞬間には消え、記憶だけの中で輝くメッキの方がオモシロイのだ。
そんなメッキでハッタリ野郎である為の必要十分な条件をガンズ以上に満たしたグループは
ガンズ以降存在していない。(以前は、時代によって色々あるケド)
だからこそ、今でもたまぁ〜(ホントにたまに)にガンズを聴いてちょいと血が沸騰しそうになる自分がいても、
全然オモシロイ。
むしろ、歓迎。


って言うかさ、昔から真実本当の所よりもフェイカーのつく嘘っぱちのが面白いってのは世の常だし。
これからもそうだろう。
だからさ、そろそろ出て来いハッタリづくしのニューロックスターとか今日ガンズ聴いてて思ったさ。
だって、もう最近ロックスターになる可能性のありそうな音楽なんて巷で全然見当たらないのだもの。


上の画像は私の部屋に未だにへばりついているスパゲティの時のガンズのポスターです。
10年くらい前に貼って未だそのまま。
何だか剥がそうとか言う意識すらもう無く、既に部屋の景色の一部になってたりします。