2005年のCDベスト10

aki_omp2005-12-19


と言うわけで今年も買ったCDの中で10枚選んでみました。
基準的には大体良く聴いた順と良く出来てるなぁと喜びを感じさせてくれたモノです。

サリフは出すたびに深化してる気がするし、新作がベストと思わせてくれる数少ない人かと思う。聴いてちょっと新鮮だったし(もういい年のオッサンの音楽にもかかわらず)、力強く気高く美しく完成度も高い。

  • 2位:スアド・マシ『メスク・エリル』

視聴してて買うのを2,3週間躊躇してたけど聴けば聴くほどに良かったので買ってしまった。メランコリックさが堪らないし、なんていうかウマイ。書評とかだとこのポップス的な面がツマンナイとか言ってイマイチ評価高く無いようだけれど、個人的には聴けば聴くほどに染み渡る良いアルバムだと思う。来日希望

クセになるその一言。アイヌの民族楽器の音色にうっとりしたこと数知れず。気付けば何回もリピートしてしまうほどトリップモード。和でも洋でも無く伝統から来る力強さと瑞々しさの匂いがする。

アメリカ産のロックと言うイメージはあまり無いけれども、曲もキャッチだしこの妖しくけだるく脳みそパラダイス的なムードが楽しかった。

  • 5位:ガリフーナ・オールスターズ『パランダ』

こんな人達がいたのかと驚いた。聴いたことの無かった中米音楽が最近あまり聴かないラテン系の音楽に興味を持たせてくれた。スパニッシュなギターとオッサン達のイナタイ歌声がとてもイイ感じです。

  • 6位:ライ・クーダ『チャベス・ラヴィーン』

前作よりも断然良かった。久々にライクーダの面白い部分を聴いた気がした。キューバラテンとの融合の仕方をライクーダらしい感じで聴かせてくれたのでとても楽しかった。

最近ロックバンドなんてもう新譜で買うことは無いと思っていたのだけどコレは良かった。ついぞ視聴で即買ってしまった。ウィルコ、ベックの様なミクスチャ感覚とピンクフロイドの様なムードが楽しかった。曲もかなりポップしててソングライターのセンスも良いなと思えた。

アリシアはスターだなと思えた盤。ダニーのLIVEを意識して作ったそうだけどなるほどとうなずける部分もある。そんなに変わったことをやっているワケでは無いけれど、8曲目のカバーに鳥肌が立つ。今年の洋楽ではこれが一番売れたのかな?

  • 9位:メアリー・ブラック『フル・タイド』

メアリーブラックはちっとも聴いたこと無かったけれどたまたま買ってかなり興味を持った。ケルト的な音だけど本盤はかなりポップス。普通に聴きやすいしなじみやすい。ディランのカバーをゴスペル的にやってるのも楽しかった。

  • 10位:thione seck 『orientation』

まだ買ったばっかりでそんなに聴いてないので10位にした。(もうちょい聴き込めば5位くらいに入るかも?)音は表題の通りエジプト、インド、セネガルの音楽の素敵な出会い。ワールドミュージックでは多分今年1,2の話題作なようです。これからまだまだ聴き込みそうな魅力と追求心をくすぐる盤。


まぁこんな感じです。
今年は個人的に言えば豊作だったと思う。と言うより買った盤がことごとく良かった。つまりクジ運が良かった。
この他にもBantu Feat Ayubaのアフロビートの取り入れの面白さが楽しかったしアフロビート系では他にも良さそうなものがあったし、ガリフーナ系のアウレリオ・マルティネスも期待を抱かせるには十分な出来だったし、ジプシー音楽でも新進気鋭でマハラライバンダとかあった。
買ってないヤツでもネヴィルブラザーズとかコノノとかコーラルとか面白そうなのはいくらでもあったと思うし。
復刻盤でもジュディ・シルやロニー・バロンの作品とか出てて本当は購入したかったのも多い。
まぁその辺りは適当なときにヒマを見つけて買うことになるでしょう。
後はミュージックマガジンの今年のベストアルバムとかの特集を読んで買い足すかも。
(もう今年のは書店に出てるのかな?)


まぁ今年は結局サリフでいいと思う、ワールドミュージック好きとしては。
個人的にはスアド・マシがもう少し盛り上がって欲しいと思うけどね。