aki_omp2004-10-08

宮部みゆきの「震える岩 霊験お初捕り物控え」を読了。
内容は普通の人には見えない一膳飯屋の娘お初が、奉行に命じられ優男の見習い与力右京の助と不思議な事件を調べていくお話。
本編での不思議な事件とは、死人が蘇ったと言う事件。




(少しネタバレあり)
さて、前読んだかまいたちの短編からのシリーズです。
やはりキャラが相変わらず良く、コロコロと良く動き回るお初が愛らしく町娘らしく書いてあるのが楽しいし、新キャラの右京の介も何だか一癖も二癖もあり気だけど少し気弱なキャラが中々楽しく読める。
本編で結構面白かったのは、3章の最後の辺り、
思わず、「あぁそうか」と思った。
見えるモノと見えないモノの棲み分けがキチンとしてて中々面白く思わず1章まで戻ってしまったな。
只、もう少し欲しいなと思ったのは右京の介のキャラクタ性。
色々と終盤に書けて事件だったり確執があったりするワケなんだけど、
その辺りをもっと見せてくれると更に面白くなった気がする。
それと忠臣蔵を本作では扱っていたケド、もう少しその辺ももっと何か欲しかった気もした。
とは言え、宮部みゆきの時代モノって基本的にハズレが無いので本編も結構楽しく見れた。
★★★★




さ、次は天狗風だ。
(と言いつつもうすぐ読み終わってしまうけどね)